ブランドコピー >> オメガ スピードマスター コピー品 2022年新作が登場
連絡先: [email protected] 担当者: 小澤 正幸

時間:2022年1月7日


速報!オメガ スピードマスター 2022年新作が登場!キャリバー321搭載の初代復刻モデルとは?

2022年、最初のSpeedy Tuesday(スピーディー・チ時間:2221年1月7日

速報!オメガ スピードマスター 2022年新作が登場!キャリバー321搭載の初代復刻モデルとは?

2022年、最初のSpeedy Tuesday(スピーディー・チューズデー)に当たる1月4日、オメガから特別な新作スピードマスターがローンチされました。

この新作スピードマスター、早くも大きな話題と注目を一身に集めています。

その話題性の理由は多岐に渡ります。

初代スピードマスター CK2915に範を取っていること。ちょうど三年前にやはり忠実に復刻された、Cal.321を伴っていること。オメガ独自合金によって生み出された、美しく白く輝くカノープスゴールドを伴っていること・・・


2022年はスピードマスター65周年ということもあり、オメガもなかなかどうして、戦略的なモデルを年始に持ってきたと言えます。

この記事では2022年新作モデルの詳細について、初代スピードマスターを深堀しつつご紹介いたします!


オメガ 2022年新作 スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドとは?

外装

ケースサイズ: 直径38.6mm×厚さ約14mm
素材: 18Kカノープス™ゴールド
文字盤: ブラック
ムーブメント

駆動方式: 手巻き
ムーブメント: コーアクシャル マスタークロノメーターCal.321B
パワーリザーブ: 約55時間
機能

防水: 6気圧
定価: 41,000円
基本的にスピードマスターのデザインコードは長らく変わっていません。

しかしながら初代だけは別。

1957年に発表された初代スピードマスター CK2915は、タキメーターベゼルが直接印字されたスティール製ベゼルに、大きなアロー針を備えており、第二世代以降とそのテイストを異にしています。

こういったデザインの独創性もあり、スピードマスター愛好家(スピードマスターは本当に熱心な愛好家が多い。ちなみにSpeedy Tuesdayとはこの愛好家らから始まった試みで、毎週火曜日に#SpeedyTuesdayのハッシュタグを付け、スピードマスターの写真やコメントをSNS投稿するもの)にとって初代CK2915は特別な想いを抱いている方も多いのではないでしょうか。

もっとも初代が一般市場に出回ることはなかなかありません。

そんな初代を復刻―内外ともに―した新作スピードマスターの実力とは?詳細を見ていきましょう!


最初に初代スピードマスターについて簡単に解説すると、これは1957年、シーマスター300・レイルマスターとともにオメガからローンチされた、クロノグラフモデルです。

今でこそスピードマスターは月面着陸の歴史が話題となりますが、当時は純然たるレーシング・スピリットを全面に押し出したモデル!

1950年代~60年代当時はモータースポーツの黄金期の一つです。

https://www.rasupakopi.com/speedmaster_z151.html

 

時計業界では既にクロノグラフ機構が成熟しつつあったことも重なり、各社からモータースポーツでの使用を想定しつつ、レーシーなデザインを取り込んだモデルがラインナップされることとなりました。

そんなモータースポーツ・クロノグラフのパイオニア的存在のうちの一つが、オメガのスピードマスターです。なぜならクロノグラフに堅牢性を持たせた功績を持つためです。

当時、耐衝撃性や耐震性が脆弱なクロノグラフモデルが少なくありませんでした(当時のスポーツカーのエンジンも、今と比べると振動が激しかったと言った背景もあるでしょう)。そこでオメガはスピードマスターに、耐震性を備えたムーブメントに加えて、これを外装側からも守るためのインナーケースを採用。当時から既に50m防水を誇っていたのも大きなポイントですね。ちなみにオメガは、防水時計でも先鞭をつけたブランドの一つと言われています。

さらに今では当たり前となったベゼルに直接印字されるタキメーターベゼル。視認性に優れるばかりかレーシーなテイストを発揮できるデザインコードとしても一役買っていますが、これも世界で初めてオメガが初代スピードマスターで用いて以降、急速に広まったと言われています。

太めのアロー針も、きっと当時からたっぷりと夜光が施されたことでしょう。

こういった優れた実用性も相まって、1965年にNASAに公式装備品として認定され、月面探査へといつも携行されていくこととなります(この頃には、既にスピードマスターも第四世代に突入し、デザインコードも現行品に近い形となっておりました)。

ちなみにCK2915は三つほどのバリエーションが存在しますが、今回の新作は本当に初期のCK2915-1から範が取られています。とは言えCK2915-2やCK2915-3との違いはそう大きいものではなく、裏蓋やムーブメントに刻印されたリファレンスで判断することも多いです。

Cal.321

この初代を、そしてその後に続くスピードマスターの人気と信頼性を下支えしたのは、搭載された手巻きクロノグラフムーブメントCal.321です。

詳細は後述しますが、レマニア社の高名な時計師アルバート・ピゲ氏によって生み出されたCal.27 CHROをオメガ用に改良した名機で、耐震機能と耐磁性能を備えていたこと。加えて懐中時計ではなく腕時計サイズに収められた貴重な小径クロノグラフであったこと。その後、2021年にCal.3861がローンチされるまで、基本設計が踏襲されていたことなど、優れた点では枚挙にいとまのないパーフェクトなムーブメントとなっております。

②新作スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドの実力
オメガ スピードマスター 2022年新作

新作スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドの大きな特徴は初代デザインを復刻していることにありますが、それ以上に「957万円」という価格設定に目を奪われたのではないでしょうか。

オメガはコストパフォーマンスに優れたブランドです。

前述の通り、早い段階から生産性を考慮した時計製造を実現しており(事実、Cal.321もパーツ設計で生産性を考慮していることが垣間見れる)、ある程度の量産を得意としてきたことから、上質な製品を良心的な価格で提供しています。近年では国内定価がかつてより上がったといった声も聞こえますが、その分性能面も比例するようにして上昇しており、とりわけ15,000ガウスという業界トップクラスの工業規格「マスタークロノメーター」認定機を続々と輩出している点では、他の追随を許さないと言えます。

そんなオメガが、スピードマスターに1000万円近い値付けを行うとは!


もっとも搭載するクロノグラフムーブメントCal.321は、特別な機械です。

前述の通り初代スピードマスターから採用されていますが、1968年より製造コストを抑えたCal.861へと同コレクションの基幹ムーブメントは移行することとなりました。

レマニアは現在ブレゲに買収されています。そのためCal.321の金型を、オメガはブレゲから移管したうえで(同じスウォッチグループではあるものの)、復刻を遂げています。

加えて、特別な素材「カノープスゴールド」が用いられていることも、価格設定に大きな影響を及ぼしていることでしょう。

聞きなれないこの言葉。オメガが2015年に開発した、独自合金による18Kホワイトゴールドとなります。

なんでもプラチナ,ロジウム,パラジウムを独自配合している、とのこと。

カラーゴールドはその組成によって色みを変化させます。例えば銅の配合を多くするとピンクゴールドやレッドゴールドに。銀を含ませてグリーンゴールドやブラックゴールドにするなどといった具合です。

ホワイトゴールドはニッケルあるいはロジウム,パラジウム等を組成することが一般的ですが、「ホワイト」とは言えゴールドカラーが出てきてしまい、白く輝きを持たせるためには、ロジウムメッキを施す場合が少なくありません(ナチュラルホワイトゴールドとして、あえてシャンパンがかった色合いを好む方もいらっしゃいます)。

オメガのカノープスゴールドは、このロジウムメッキなしで、白い輝きを実現しているのです。

耐久面も考慮されており、ツヤ消し仕上げとポリッシュ仕上げのコンビネーションが、超高級時計としての風格を押し上げています。

 

さらに「高級仕様」は続きます。

今回の新作スピードマスター、なんと文字盤にブラックオニキスを使用しているというのです!

オニキスはパワーストーンとしても有名な鉱物で、その漆黒の美しさは目を見張るものがあります。実機を見ると、独特の光沢を楽しめることでしょう。
このオニキスを文字盤素材とし、さらにカノープスゴールドPVD加工を施したホワイトゴールド製の針・インデックスが備わりました。

また、ベゼルはグラン・フー・エナメルでタキメータースケールが描かれているとのこと!

こういった特別仕様に加えて、タキメーターベゼルのドット・オーバー90やドット・ダイアゴナル・トゥ 70,ロゴマークの下の楕円形の「O(オー)」といった、初代モデルのディテールを復刻させていることもミソです(特に楕円形のOは、CK2915の一つのアイデンティティです)。

※ドット・オーバー90・・・タキメータースケール90のドット印字が、一般モデルは数字のすぐ横であったことに対し、復刻モデルでは90の斜め上に打たれている

※ドット・ダイアゴナル・トゥ 70・・・タキメータースケール70のドット印字が、やはり一般モデルと異なり数字の斜め位置に打たれている。いずれもオールドスピードマスターに見られる仕様


ちなみにリューズには、かつてオメガの高い防水性を示したナイアードのロゴを配しているようです。これは、2017年の復刻モデル等でも採用された仕様ですね。


サファイアクリスタル製のシースルーバックからは、蘇ったCal.321を鑑賞できるとともに、シーホース(タツノオトシゴ)が描かれました。シーホースの瞳にサファイアがセッティングされているのも、高級感をアップグレードするトピックの一つです。

さらにブレスレットは微調整可能なコンフォートリリースシステムを備えていながら、ケースと同様にカノープスゴールド製。ゴールドはずっしりとした重量があるため(そこが、金無垢時計の良いところですが)、手首にフィットさせられる微調整機能は嬉しいところです。


初代CK2915を忠実に復刻したデザインコードやカノープスゴールドも見事ですが、やはりもう一つの主役はCal.321でしょう。

Cal.321は前述の通り、1957年に発表されたスピードマスター、そして第四世代までのスピードマスターで搭載されていた手巻きクロノグラフです。

とは言えその歴史はさらに古く、1942年に遡ることができます。

1942年、当時クロノグラフの名門サプライヤーであったレマニアの、名時計師アルバート・ピゲ氏が完成させたCal.27 CHRONO C12に端を発します。ちなみにこのムーブメントは同年にやはり開発されたCal.27 CHRONOの12時間積算計付バージョンです。


そもそもレマニアが何かと言うと、1884年から歴史を紡ぐスイスのムーブメント専業メーカーです。今でこそマニュファクチュールと呼ばれる、自社一貫製造型が時計ブランドの間でポピュラーになってきましたが、スイスでは分業型が時計生産の主流でした。「餅は餅屋」ではありませんが、ムーブメントはムーブメントの、ケースはケースの専業サプライヤーがいたというわけです。


このレマニアは名門の多くにクロノグラフを輩出しています。パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンがその好例です。

1992年よりブレゲのムーブメント製造部門(現ブレゲ・マニュファクチュール)に吸収されましたが、今なおレマニアの名は時計産業で息づいていると言えます。

オメガはこのレマニアに、「薄く小さいクロノグラフ」を所望しました。

当時は懐中時計用ムーブメントが主流であった時代。制御機構を持たざるを得ないクロノグラフはどうしても大きくなりがちで、そんな中でCal.27 CHRONO C12は12時間積算計を備えつつも、当時から直径わずか27mmを実現していたことが特筆すべき点です。

その後1946年にCal.321としてオメガに生産され、スピードマスター第四世代までキャリバー「321」が使われてきました。


もっとも「第四世代まで」とは言え、その後も長らく基本設計が引き継がれていきます。第五世代(1968年頃~)から製造されたCal.861は堅牢なパーツを使うことで耐久性を引き上げ、また振動数も21,600ビート/時にアップしています。製造コストも抑えられ、より量産が視野に入れられていたこともCal.861を印象付ける一つのトピックです。

しかしながら基本設計はCal.321から大きく変わっておらず、その後2021年に生産終了したCal.1861まで受け継がれていったのです。

約半世紀に渡ってなお現役というのは、いかに当時から完成された手巻きクロノグラフであったかを理解できる一端になるのではないでしょうか。

なお、復刻を果たしたCal.321は金型から再現されているため、まさに「忠実な復刻」。パワーリザーブは約55時間に延長されているものの、あえて18,000振動のロービートとなっております。


デザイン復刻は近年の時計業界の主流ですが、歴史あるムーブメントさえも復刻するオメガというブランドに、熱狂的なファンが多い理由は明白でしょう。


あわせて読みたい関連記事
■スピードマスターとして月へ到達したムーブメント「レマニア Cal.321」

取扱いはオメガブティックのみとなるようですが、特に限定生産ではないようです。もっとも、この価格帯であることに加えてCal.321搭載機ということを鑑みれば、なかなか二次流通市場には出回ってこないかもしれませんね。

発売時期は未定ですが、近日中にスタートされるとのこと。

初代スピードマスターの付属品をイメージし、チューリップツリー(ユリノキ)製の特別化粧箱が添えられます。

カノープスゴールドでまとめあげられた至極の復刻デザインと言い、オニキスダイアルと言い、一度実機を手にしてみたいですね!

まとめ
2022年最初のSpeedy Tuesdayに発表された、新作スピードマスターをご紹介いたしました!

カノープスゴールドを始めとした随所にわたった特別仕様と言い。国内定価と言い、2022年の時計業界の話題を早くも席巻しそうです。

もっとも冒頭で述べたように、2022年はスピードマスター誕生65周年!

まだまだオメガは隠し玉を持っていそうです。

オメガの2022年の動向を、見逃すな!

 

前のページ: グッチ 2021-22年秋冬新作 レディース ミニ ショルダーバッグ 625753

ューズデー)に当たる1月4日、オメガから特別な新作スピードマスターがローンチされました。

この新作スピードマスター、早くも大きな話題と注目を一身に集めています。

その話題性の理由は多岐に渡ります。

初代スピードマスター CK2915に範を取っていること。ちょうど三年前にやはり忠実に復刻された、Cal.321を伴っていること。オメガ独自合金によって生み出された、美しく白く輝くカノープスゴールドを伴っていること・・・そして、国内定価が957万円に設定されていること!

2022年はスピードマスター65周年ということもあり、オメガもなかなかどうして、戦略的なモデルを年始に持ってきたと言えます。

この記事では2022年新作モデルの詳細について、初代スピードマスターを深堀しつつご紹介いたします!


オメガ 2022年新作 スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドとは?

外装

ケースサイズ: 直径38.6mm×厚さ約14mm
素材: 18Kカノープス™ゴールド
文字盤: ブラック
ムーブメント

駆動方式: 手巻き
ムーブメント: コーアクシャル マスタークロノメーターCal.321B
パワーリザーブ: 約55時間
機能

防水: 6気圧
定価: 41,000円
基本的にスピードマスターのデザインコードは長らく変わっていません。

しかしながら初代だけは別。

1957年に発表された初代スピードマスター CK2915は、タキメーターベゼルが直接印字されたスティール製ベゼルに、大きなアロー針を備えており、第二世代以降とそのテイストを異にしています。

こういったデザインの独創性もあり、スピードマスター愛好家(スピードマスターは本当に熱心な愛好家が多い。ちなみにSpeedy Tuesdayとはこの愛好家らから始まった試みで、毎週火曜日に#SpeedyTuesdayのハッシュタグを付け、スピードマスターの写真やコメントをSNS投稿するもの)にとって初代CK2915は特別な想いを抱いている方も多いのではないでしょうか。


もっとも初代が一般市場に出回ることはなかなかありません。

早い段階から量産体制を備えていたゆえか、オメガ製のオールドウォッチ(アンティーク・ヴィンテージと称されるモデル)は、今なおよく流通しています。一方で初代は製造期間がわずか2年ほどであったため、その実勢相場はオークション級。「聖杯」と称されることもあるほどで、昨年11月に開催されたフィリップス・オークションでは初代CK2915-1が約3億9000万円で落札されることとなりました。

そんな初代を復刻―内外ともに―した新作スピードマスターの実力とは?詳細を見ていきましょう!


最初に初代スピードマスターについて簡単に解説すると、これは1957年、シーマスター300・レイルマスターとともにオメガからローンチされた、クロノグラフモデルです。

今でこそスピードマスターは月面着陸の歴史が話題となりますが、当時は純然たるレーシング・スピリットを全面に押し出したモデル!

1950年代~60年代当時はモータースポーツの黄金期の一つです。

時計業界では既にクロノグラフ機構が成熟しつつあったことも重なり、各社からモータースポーツでの使用を想定しつつ、レーシーなデザインを取り込んだモデルがラインナップされることとなりました。

そんなモータースポーツ・クロノグラフのパイオニア的存在のうちの一つが、オメガのスピードマスターです。なぜならクロノグラフに堅牢性を持たせた功績を持つためです。

当時、耐衝撃性や耐震性が脆弱なクロノグラフモデルが少なくありませんでした(当時のスポーツカーのエンジンも、今と比べると振動が激しかったと言った背景もあるでしょう)。そこでオメガはスピードマスターに、耐震性を備えたムーブメントに加えて、これを外装側からも守るためのインナーケースを採用。当時から既に50m防水を誇っていたのも大きなポイントですね。ちなみにオメガは、防水時計でも先鞭をつけたブランドの一つと言われています。

さらに今では当たり前となったベゼルに直接印字されるタキメーターベゼル。視認性に優れるばかりかレーシーなテイストを発揮できるデザインコードとしても一役買っていますが、これも世界で初めてオメガが初代スピードマスターで用いて以降、急速に広まったと言われています。

太めのアロー針も、きっと当時からたっぷりと夜光が施されたことでしょう。

こういった優れた実用性も相まって、1965年にNASAに公式装備品として認定され、月面探査へといつも携行されていくこととなります(この頃には、既にスピードマスターも第四世代に突入し、デザインコードも現行品に近い形となっておりました)。

ちなみにCK2915は三つほどのバリエーションが存在しますが、今回の新作は本当に初期のCK2915-1から範が取られています。とは言えCK2915-2やCK2915-3との違いはそう大きいものではなく、裏蓋やムーブメントに刻印されたリファレンスで判断することも多いです。

Cal.321

この初代を、そしてその後に続くスピードマスターの人気と信頼性を下支えしたのは、搭載された手巻きクロノグラフムーブメントCal.321です。

詳細は後述しますが、レマニア社の高名な時計師アルバート・ピゲ氏によって生み出されたCal.27 CHROをオメガ用に改良した名機で、耐震機能と耐磁性能を備えていたこと。加えて懐中時計ではなく腕時計サイズに収められた貴重な小径クロノグラフであったこと。その後、2021年にCal.3861がローンチされるまで、基本設計が踏襲されていたことなど、優れた点では枚挙にいとまのないパーフェクトなムーブメントとなっております。


②新作スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドの実力
オメガ スピードマスター 2022年新作

新作スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールドの大きな特徴は初代デザインを復刻していることにありますが、それ以上に「957万円」という価格設定に目を奪われたのではないでしょうか。

オメガはコストパフォーマンスに優れたブランドです。

前述の通り、早い段階から生産性を考慮した時計製造を実現しており(事実、Cal.321もパーツ設計で生産性を考慮していることが垣間見れる)、ある程度の量産を得意としてきたことから、上質な製品を良心的な価格で提供しています。近年では国内定価がかつてより上がったといった声も聞こえますが、その分性能面も比例するようにして上昇しており、とりわけ15,000ガウスという業界トップクラスの工業規格「マスタークロノメーター」認定機を続々と輩出している点では、他の追随を許さないと言えます。


もっとも搭載するクロノグラフムーブメントCal.321は、特別な機械です。

前述の通り初代スピードマスターから採用されていますが、1968年より製造コストを抑えたCal.861へと同コレクションの基幹ムーブメントは移行することとなりました。

レマニアは現在ブレゲに買収されています。そのためCal.321の金型を、オメガはブレゲから移管したうえで(同じスウォッチグループではあるものの)、復刻を遂げています。

加えて、特別な素材「カノープスゴールド」が用いられていることも、価格設定に大きな影響を及ぼしていることでしょう。

聞きなれないこの言葉。オメガが2015年に開発した、独自合金による18Kホワイトゴールドとなります。

なんでもプラチナ,ロジウム,パラジウムを独自配合している、とのこと。

カラーゴールドはその組成によって色みを変化させます。例えば銅の配合を多くするとピンクゴールドやレッドゴールドに。銀を含ませてグリーンゴールドやブラックゴールドにするなどといった具合です。

ホワイトゴールドはニッケルあるいはロジウム,パラジウム等を組成することが一般的ですが、「ホワイト」とは言えゴールドカラーが出てきてしまい、白く輝きを持たせるためには、ロジウムメッキを施す場合が少なくありません(ナチュラルホワイトゴールドとして、あえてシャンパンがかった色合いを好む方もいらっしゃいます)。

オメガのカノープスゴールドは、このロジウムメッキなしで、白い輝きを実現しているのです。

耐久面も考慮されており、ツヤ消し仕上げとポリッシュ仕上げのコンビネーションが、超高級時計としての風格を押し上げています。

 

さらに「高級仕様」は続きます。

今回の新作スピードマスター、なんと文字盤にブラックオニキスを使用しているというのです!

オニキスはパワーストーンとしても有名な鉱物で、その漆黒の美しさは目を見張るものがあります。実機を見ると、独特の光沢を楽しめることでしょう。
このオニキスを文字盤素材とし、さらにカノープスゴールドPVD加工を施したホワイトゴールド製の針・インデックスが備わりました。

また、ベゼルはグラン・フー・エナメルでタキメータースケールが描かれているとのこと!

こういった特別仕様に加えて、タキメーターベゼルのドット・オーバー90やドット・ダイアゴナル・トゥ 70,ロゴマークの下の楕円形の「O(オー)」といった、初代モデルのディテールを復刻させていることもミソです(特に楕円形のOは、CK2915の一つのアイデンティティです)。

※ドット・オーバー90・・・タキメータースケール90のドット印字が、一般モデルは数字のすぐ横であったことに対し、復刻モデルでは90の斜め上に打たれている

※ドット・ダイアゴナル・トゥ 70・・・タキメータースケール70のドット印字が、やはり一般モデルと異なり数字の斜め位置に打たれている。いずれもオールドスピードマスターに見られる仕様


ちなみにリューズには、かつてオメガの高い防水性を示したナイアードのロゴを配しているようです。これは、2017年の復刻モデル等でも採用された仕様ですね。


サファイアクリスタル製のシースルーバックからは、蘇ったCal.321を鑑賞できるとともに、シーホース(タツノオトシゴ)が描かれました。シーホースの瞳にサファイアがセッティングされているのも、高級感をアップグレードするトピックの一つです。

さらにブレスレットは微調整可能なコンフォートリリースシステムを備えていながら、ケースと同様にカノープスゴールド製。ゴールドはずっしりとした重量があるため(そこが、金無垢時計の良いところですが)、手首にフィットさせられる微調整機能は嬉しいところです。


初代CK2915を忠実に復刻したデザインコードやカノープスゴールドも見事ですが、やはりもう一つの主役はCal.321でしょう。

Cal.321は前述の通り、1957年に発表されたスピードマスター、そして第四世代までのスピードマスターで搭載されていた手巻きクロノグラフです。

とは言えその歴史はさらに古く、1942年に遡ることができます。

1942年、当時クロノグラフの名門サプライヤーであったレマニアの、名時計師アルバート・ピゲ氏が完成させたCal.27 CHRONO C12に端を発します。ちなみにこのムーブメントは同年にやはり開発されたCal.27 CHRONOの12時間積算計付バージョンです。


そもそもレマニアが何かと言うと、1884年から歴史を紡ぐスイスのムーブメント専業メーカーです。今でこそマニュファクチュールと呼ばれる、自社一貫製造型が時計ブランドの間でポピュラーになってきましたが、スイスでは分業型が時計生産の主流でした。「餅は餅屋」ではありませんが、ムーブメントはムーブメントの、ケースはケースの専業サプライヤーがいたというわけです。


このレマニアは名門の多くにクロノグラフを輩出しています。パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンがその好例です。

1992年よりブレゲのムーブメント製造部門(現ブレゲ・マニュファクチュール)に吸収されましたが、今なおレマニアの名は時計産業で息づいていると言えます。

オメガはこのレマニアに、「薄く小さいクロノグラフ」を所望しました。

当時は懐中時計用ムーブメントが主流であった時代。制御機構を持たざるを得ないクロノグラフはどうしても大きくなりがちで、そんな中でCal.27 CHRONO C12は12時間積算計を備えつつも、当時から直径わずか27mmを実現していたことが特筆すべき点です。

その後1946年にCal.321としてオメガに生産され、スピードマスター第四世代までキャリバー「321」が使われてきました。


もっとも「第四世代まで」とは言え、その後も長らく基本設計が引き継がれていきます。第五世代(1968年頃~)から製造されたCal.861は堅牢なパーツを使うことで耐久性を引き上げ、また振動数も21,600ビート/時にアップしています。製造コストも抑えられ、より量産が視野に入れられていたこともCal.861を印象付ける一つのトピックです。

しかしながら基本設計はCal.321から大きく変わっておらず、その後2021年に生産終了したCal.1861まで受け継がれていったのです。

約半世紀に渡ってなお現役というのは、いかに当時から完成された手巻きクロノグラフであったかを理解できる一端になるのではないでしょうか。

なお、復刻を果たしたCal.321は金型から再現されているため、まさに「忠実な復刻」。パワーリザーブは約55時間に延長されているものの、あえて18,000振動のロービートとなっております。


デザイン復刻は近年の時計業界の主流ですが、歴史あるムーブメントさえも復刻するオメガというブランドに、熱狂的なファンが多い理由は明白でしょう。


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取扱いはオメガブティックのみとなるようですが、特に限定生産ではないようです。もっとも、この価格帯であることに加えてCal.321搭載機ということを鑑みれば、なかなか二次流通市場には出回ってこないかもしれませんね。

発売時期は未定ですが、近日中にスタートされるとのこと。

初代スピードマスターの付属品をイメージし、チューリップツリー(ユリノキ)製の特別化粧箱が添えられます。

カノープスゴールドでまとめあげられた至極の復刻デザインと言い、オニキスダイアルと言い、一度実機を手にしてみたいですね!

まとめ


2022年最初のSpeedy Tuesdayに発表された、新作スピードマスターをご紹介いたしました!

カノープスゴールドを始めとした随所にわたった特別仕様と言い。国内定価と言い、2022年の時計業界の話題を早くも席巻しそうです。

もっとも冒頭で述べたように、2022年はスピードマスター誕生65周年!

まだまだオメガは隠し玉を持っていそうです。

オメガの2022年の動向を、見逃すな!

 

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